Interview 社員インタビュー 01

INOUE KEITA

IT未経験でも挑戦できる、成長できる。
RPAと生成AIの活用で、持続可能な物流の実現を目指そう

アプリケーションデリバリ部
2004年入社 井上 恵太

新技術を駆使した業務効率化で現場に喜んでもらう、
それがITの仕事の大きなやりがい

国際貿易に関係する仕事をするのが夢で、物流で貿易を支える仕事ができる点に惹かれて日本通運に入社しました。配属はIT推進部。営業職を志望していたため予想外でしたが、システム関連の業務は、進め方次第ではお客さまほか社外のステークホルダーとの接点が多い仕事。私も、例えばシステムのご提案やカスタマイズ、アフターケアなどを通じて、時には営業職よりもお客さまと近い立ち位置で接することで強固な人間関係を築くことができ、働くうちにITの仕事に魅力を感じていきました。

ITの仕事の大きな醍醐味は、次々に登場する新技術を使って仕事ができること。技術の進化が目まぐるしいので覚えることが多くて大変ではありますが、目に見えて業務を効率化でき、現場の皆さんに喜んでいただけるので、やりがいは大きいですね。
2018年からは、RPA(Robotic Process Automation )、簡単に言うと、パソコン上の作業をロボットの力で自動化するソフトウェアの開発を手掛けています。RPA導入の狙いは、生産性の向上。自動化によってルーチンワークにかかる時間を減らし、営業やマーケティングなど人間にしかできない本質的な業務に充てる時間を増やすことを目指しました。

利用者の声で進化するNX-Brain、さらなる効率的な業務フローへ

2023年度からはNX-Brainという要約・翻訳・アイデア出し・情報検索などに関して、自然な対話形式で実施可能な業務用生成AI搭載Webアプリのプロジェクトに携わっています。セキュリティを重視し、機密情報が外部に流出しない仕組みを構築、独自のプリセットプロンプトやファイル読取・出力機能など、業務ニーズに合わせた機能拡張ができる点も特長のひとつです。
2025年6月時点での月間利用実績はユーザ数が約8,700人、リクエスト回数も約442,000リクエストとなっており、いずれも過去最高となりました。2024年6月実績と比較するとユーザ数は約3倍、リクエスト回数は約6倍増加しました。
現在はプロジェクトマネージャーの立場として、一般機能の拡張や特定業務課題を解決するアプリの導入、利用ユーザへのeラーニング教育などを対応しています。

2025年4月には日本通運本社各部の希望者を募り、生成AI基礎研修を実施しました。その後の研修アンケートでは、「出社直後にNX-Brainの画面を立ち上げている」「今後、業務効率化のツールとして活用してみたい」など、すでに積極的に利用している方や、これから活用したいと考えている方からの前向きなご意見を多くいただきました。
また、スクリーンショットの添付、WordやExcelなどのファイル添付、PDFのテキスト化(OCR機能)などの様々な機能に関して肯定的な反応があり、ご自身の業務に早く活用したいと仰っている方もいました。特にPDFのテキスト化(OCR機能)は、すぐにでも有効活用したいというご意見が多数あり、より一層開発に励むとともに機能のブラッシュアップを進めていきました。

利用者の意見を踏まえながら、2025年1月から6月にかけてはWordやExcelなどのファイル読み取り対応、指定したURLのコンテンツ抽出を行い、そのコンテンツに対する質問の回答を生成(Webコンテンツの抽出)する機能、GPT-4.1/o3モデルの導入、画像やExcelへの出力機能を実装。今後は、Excel以外のWordやPowerPointへの出力機能、Web検索機能、社内情報検索機能など実装予定です。このような一般機能の拡張と並行して、業務課題を解決する特化型アプリを特定の利用者ごとに導入・展開して、さらに業務効率化を進めていきます。

新領域への挑戦を恐れず、持続可能な物流の実現を目指す

RPAも生成AIも自動化や省力化が直接的な目的ではありますが、物流業界はもちろん日本全体が少子高齢化や人口減少による労働力不足に直面していることを鑑みると、日本通運グループの事業の継続に非常に大きな影響を及ぼす取り組みだと言えます。引き続き、RPAや生成AIなど新領域に積極的に挑戦していくことで持続可能な物流の実現に貢献していきたいですね。

NX-Brain に関する詳しいプロジェクトストーリーはこちらからもご覧になれます。
生成AIでビジネスの未来を切り開く NX-Brainの挑戦


 

ニーズの先読み&提案型開発でグループの課題解決に貢献

折しも、2024年には日本通運のIT推進部とNX情報システムが統合したことで、よりグループ全体の将来を見据えたIT戦略が求められるようになりました。これまでは、日本通運からの依頼でシステム開発や運用をするケースがメインでしたが、今後はNX情報システム自らグループ内の課題やニーズを見出して、効果的な解決策を提案する新たな流れを作って定着させたいと思っています。

しばらくはITの分野で挑戦する日々が続くと思いますが、将来的には人材の育成やマネジメントにも関わるのが目標。自分自身がIT未経験からここまで成長できた経験を活かして、社員の成長を会社の成長、グループの成長に繋いでいく役割にも挑戦したいと考えています。

Schedule

井上さんの
ある一日のスケジュール

9:00
出社 メールチェック・
情報収集
10:00
プロジェクト全体会議
(請負会社との進捗会議)
12:00
昼食
13:00
定例報告会
15:00
社員・派遣社員定例
ミーティング
15:30
各種課題検討
18:00
メールチェック・
明日の予定確認